松山と札幌の2拠点生活を送っています。
先日、行ってみたいなと長いこと思っていた余市(札幌から電車やバスで約1時間半程度の距離にあります)へ友達と行ってきました。
と言っても、限られたところを見ただけですが💦
行ってみた結果、遠く無い将来、面白くなりそうな街であることがわかりました。
なぜ余市か?
学生の頃から、作家の椎名誠が好きでした。
世界中のありとあらゆるところへ旅をして、訪れた先でキャンプやら焚き火やらアルコールやらを楽しみつつ、現地の生活に触れる様子が好きだったのです。
その椎名誠がエッセイ本の中で、余市の別荘について書いているのを見たことがあり、その中で、現地で調達した食材を食べて過ごす様子がなんとも美味しそうで、海の幸が豊富な土地なのだろうなと、想像を膨らませていたのでした。
余市には若干憧れにも似た気持ちを持っていましたが、実際に行ってみるまでの強い動機は無く、ただ、札幌へ引越したことで、余市には一度訪れてみようと考えていたのです。
そんな時に、札幌へ遊びに来る友達が「余市のワイナリーへランチに行きたい」と言うではありませんか。
家からバスで余市に向かうことになりました。
ニッカウイスキー余市蒸溜所
余市で最も有名な場所は、ニッカウイスキーの蒸留所でしょう。
NHKの朝ドラ「マッサン」が放送され、より知名度が上がったのでは無いでしょうか。
ちなみにドラマ「マッサン」は、ニッカウィスキー創業者の竹鶴政孝(マッサン)とスコットランド人の妻リタの物語です。
蒸溜所内のガイドツアーを予約していれば、JR駅正面の蒸留所の建物から中に入ってツアーに参加できます。
無料で試飲もつくガイドツアーは、1ヶ月以上前から予約必須と思われ、今回私たちはツアーへの参加は断念。
その代わり、予約なしで誰でも入れるニッカミュージアムを覗いてきました。
ミュージアムの様子
一言で言えば、非常に見応えのあるミュージアムでした。
ミュージアム内は重厚な雰囲気で、蒸留器についての説明はもちろん、それぞれのウィスキーの特徴やマッサンがスコットランドでウィスキー作りを学んでいた当時の記録など、貴重な資料も目にすることが出来ました。
有料のテイスティングバーもあるので、気になるウィスキーを楽しむこともできます。
蒸留所のガイドツアーに参加できれば越したことはないですが、旅のスケジュールなどでツアーに参加が叶わなくとも、広大な敷地と蒸留所の雰囲気を感じ、ミュージアムで日本のウィスキー誕生の過程を知れるのは、ウィスキー好きだけでなく歴史に興味のある方なら、楽しい時間を過ごせることと思います。
柿崎商店
余市駅から程近いところにある地元の鮮魚店、「柿崎商店」。
ニッカミュージアムへ行く途中で、足を止めたお店です。
中に入ると・・・
蟹はもちろん魚や貝類、うになど地元の海産物が、新鮮で大きくて安い!!!
家に帰るだけの状況だったなら購入したいところでしたが、余市に着いたばかりのタイミングでしたので思いとどまりました。
他にもワインや地元のお土産のようなものも販売しており、機会があればまた覗いてみたいお店でありました。
営業時間: 9:00 – 18:00(木曜定休)
Occi Gabi
今回の余市訪問の一番の目的地、Occi Gabi(オチガビ)。
余市駅から車で10分程度の場所にある、ワイナリーです。
こちらに併設されたレストランでランチを食べた後、これまでワイナリーを4つ作ってきた落さんのお話を聞かせて頂くこととなりました。ドイツでワインを学んだ話から、地球温暖化の話まで話題が豊富で楽しい時間を過ごしました。
緑で覆われた葡萄畑とナチュラルで可憐な花が咲くイングリッシュガーデンを眺めながらのお食事は、贅沢な時間となりました。
お料理について。
ランチコースで印象に残ったのは、とうもろこしのポタージュ。さすが季節の野菜は違います。その甘みたるや。
飲み物は皆さんワインをいただくわけですけれど、アルコールが体質に合わない私は、隣の二木町のリンゴジュースにしました。
OcciGabiについてもう少し詳細を別に投稿しました!
帰りは小樽で寄り道
あたりも暗くなった頃、小樽駅まで戻ってきました。
余市からは、JRなら約30分、バスなら約40分。
バスの方が本数は多いので、利用しやすいかもしれません。
観光をするには遅い時間でしたが、運河の夜景は見たことが無かったので、そこを目指して。
肉眼では、照明がとても暗く感じましたが、写真を撮ってみてびっくり。とても素敵な夜景が撮影出来ました!
JR小樽駅から真っ直ぐ下った中央橋も、常に観光客で賑わう浅草橋でもいい写真が撮れた気がします。
次回は昼間に。
ステンドグラス美術館や似鳥美術館もゆっくり廻りたいです。
美術品などの観賞は、地方の方が見やすいと感じています。東京には貴重なものも数多く集まりますが、如何せん人が多く、ゆっくり鑑賞するのは至難の技ですから。
小樽は西洋風の建築物が多いので、訪れるたびに横浜にいるかのような感覚を覚えます。
そんなモダンな街を見ると、ニシン漁での繁栄ぶりは想像を超えるものだったのかもしれない・・・と、思うわけです。
結局のところ、余市町は?
今回は、余市の町の限られた場所を訪ねたに過ぎませんが、人が集まって来ている感じはしました。
スコットランドに似た気候であることからニッカウィスキーの蒸留所が作られ、昼夜の寒暖差によりぶどう栽培に適したこの土地に、ワイナリーやドメーヌが建っています。
日本で取れるワイン専用のぶどうの20%以上がここ、余市で作られているそうです。
ニセコから電車で約1時間の場所であることも、日本人よりワインを親しむ外国人の増加を想像出来ます。
そうなれば、ワインの需要もますます増えそう。
実際、JRの駅前は随分と寂しく、シャッターが閉まったままの店舗もかなり見かけたので、今すぐには難しいかなと思うものの、もう少し先の将来での発展が楽しみな町という印象でした。
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