愛媛の砥部町で作られている陶器、「砥部焼」。
2024年秋、沢山の窯元の作品を一度に見るチャンスがやってきました。
春から是非行ってみたい!と思っていた砥部町で開催される「砥部焼祭り」。
会場の様子や、見学のポイント、おすすめの窯元などを体験をもとにまとめてみました。
砥部焼とは
愛媛県 砥部町 伊予郡砥部町エリアで作られている陶器が「砥部焼」(とべやき)です。
厚みのあるしっかりした手触りに、青色の文様が入ったシンプルな普段使いの陶器です。
砥部焼を手掛ける窯元はいくつもあり、伝統的な手法を踏襲しつつも個性あふれる陶器が次々と生まれています。
砥部焼といえば、「くらわんか茶碗」が有名。
茶碗の底の高台が、普通のお茶碗に比べて高くてしっかりした茶碗のこと。
底に重心があるため、船の上でも安定して食事をすることができる茶碗です。
そして、そんなしっかりしたお茶碗は、夫婦喧嘩でも割れないとの言い伝えもあり、結婚のお祝いにもお勧めしたい焼き物なのです。
砥部焼祭りについて
砥部焼祭りとは
今回、私が出かけたのは、「秋の砥部焼祭り」2024年。
約70もの窯元が一堂に集まり、砥部焼の対面販売をするお祭りです。
砥部町で行われるこのお祭りは、春と秋の年に二回開催されます。
アウトレット品やセールなどのお買い得品も多数出るのだとか。
例年多くの人が訪れますが、2024年の秋の開催初日は生憎の大雨予報。
実際に、松山市では冠水被害も多数。伊予鉄バスの運行も多くの路線で運行中止が相次ぎました。
(来場者数はかなり少なかったです)
松山市内から会場までの行き方
松山市中心部から砥部焼祭り会場へ行くには、公共交通ならバスを利用します。
約30分に一本の砥部町方面行きのバスに乗車し、砥部町役場西バス停で下車。そこからは徒歩15分程度です。松山市駅からだと、小一時間で到着します。
バス停からの歩きは少し急な登り坂となるので、歩きやすい靴でお出かけください。
【砥部焼祭り会場】
場所:砥部町陶街道ゆとり公園
住所:愛媛県砥部町千足400
会場で自分好みの陶器を見つけるために
会場の様子
会場は、メイン通りに沿って両側にずらりとテントが並びます。
メイン通りの最後は二股に分かれており、どちらの道にもお店が並ぶので、見逃し厳禁です。
距離にして100mと少しといったところでしょうか?
何度かの往復も可能な距離でありました。
公園の入り口に近い場所には、お祭りの本部とステージ、絵付け体験場にグルメゾーンが設置されます。
愛媛といえば(?)の「もちまき」でスタートするイベントは、ステージ上では歌やライブ、ゲームなどが1日を通して行われます。
お気に入りのものを手に入れるためにやったら良いこと
私が実際に出かけて、やっておいて良かったことや次回行く時にはこうしようと思ったことを簡単に書き記します。
実際の購入品と素敵だなと思う窯元
私の購入品
以前、ネットでいろいろな窯元の作品を見ている時に気になっていた商品がありました。
その商品を販売しているのが、龍泉窯(りゅうせんがま)。
親指を置くであろう位置が窪んだ、フリーカップ(えくぼカップ)です。
絵柄が複数あったのもあり、ずいぶん迷ったものの(同じ柄でも色味が少しづつ違っていたりしました)無事に購入しました。
手に馴染む感じは思った通りでしたが、熱い飲み物を入れた場合、えくぼに親指を入れてはいけません💦
夫が購入したのは、玄彩窯(げんさいよう)のフリーカップ。
お互い、好きなフリーカップを購入することにしたのです。
砥部焼の雰囲気とはちょっと違いますが、男性的な感じの色合いで気に入ったそうです。模様もシックで素敵でした。
特筆すべきは、四国八十八ヶ所仙遊寺の土が少し混じったありがたいカップ。お値段も驚き。
私が素敵だなと思う窯元
窯元がたくさんありすぎて、何を見たらいいか困ると言う人向けに、私が足を止めた窯元を載せておきます。
窯元名 | 特徴 |
---|---|
ヨシュア工房 | 深いブルーの色がとても印象的な新しいタイプの砥部焼(*) |
和将窯(わしょうがま) | 白地に濃紺で絵付け 特に洋食に使いやすい食器が揃っている(*) |
雲石釜(うんせきがま) | 白地に紺色の模様 少しずっしりした重さがあるものの、日常遣いにピッタリな食器類 |
きよし窯 | 大胆な花が描かれた食器のほか、青以外の色が使われ、カラフルな花の模様も(*) |
岡田陶房(おかだとうぼう) | 砥部焼の雰囲気そのままに、あきのこないデザインの器が揃う |
器屋ひより | 女性陶芸家による器 優しい青色に柔らかな絵柄、器も暖かみのある形(*) |
大西陶芸(おおにしとうげい) | 葡萄やバラなどのモダンな柄 イッチンと呼ばれる浮き出させる手法で絵付けをしている 子供用の食器も扱う(お食い初め) |
公水窯(こうすいがま) | 青の他に所々赤を入れた絵付け お碗の種類が豊富 |
すこし屋 | 土の温もりを感じる器 夫婦茶碗を手に入れたい(*) |
森陶房(もりとうぼう) | コミカルなバレリーナ柄の食器 可愛らしいもの好きな方に 箸置きもバレリーナ |
梅山窯(ばいざんがま) | 最も砥部焼らしい オーソドックスなデザインを探している人向け |
昭和製陶(しょうわせいとう) | 砥部焼を使ったアクセサリー 存在感のあるピアスがとても素敵!(*) (cosmic) |
詳細は、各窯元のリンク先を参照ください。完全に個人の好みなので💦
気になった器が見つかれば、窯元の名前はしっかり覚えて。
(晴れた日の砥部焼祭りは、人出が多くて気になったものがあればその場で買わないとなくなってしまうかも・・です。)
砥部焼祭り参戦時には、お気に入りの品が見つかることを願っています♪
砥部町の魅力
砥部町へは陶器祭りに出かけただけですが、魅力的な場所だと感じました。
街の長閑な雰囲気もさることながら、気になるスポットがまだ他にも沢山有りました。
大規模な動物園や評判のスーパー、お気に入りとなった窯元を訪ねるのも楽しそうです。
中央分離帯と郵便ポストには砥部焼。
帰り道で立ち寄ったうどん屋さんの器も砥部焼です〜。
そんなこんなで、多くの人が訪れる要素をたくさん持った町なのだと感じながら帰宅しました。
最後に
砥部焼祭りに行けなくとも、こんなところで砥部焼を手にすることもできます。
砥部焼観光センター炎の里
砥部焼祭りの会場から程近い場所にあります。
こちらにも多くの窯元の作品が置かれているので、窯元を一件一件回らずともそれぞれの器を手に取って見ることができます。また、2階では絵付け体験もやっています。
こちらで、小ぶりな箸置きを買いました〜。
砥部焼らしい色合いでシンプルだけど可愛らしい要素があって・・・、うれしい。
松山市花園町の砥部焼祭り
松山市中心部、花園町でも砥部焼祭りが春に開催されています。
出店する窯元の数は少なくなりますが、アクセスし易い場所なのでこちらを覗いてみるのも楽しいですから。
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