松山市の中心部から車で30分ほどの場所にある「砥部町」(とべちょう)。
今、自分の中では最高に気になる場所であります。
砥部焼きの街として有名ですが、それ以外にも砥部町ならではのものが盛り沢山あるのです!
松山に来てからまだまだ日が浅い私ですが、砥部町で驚いたもの・ことを紹介したい!!
とにかく、そのポテンシャルの高さに驚かされています!
砥部町とは
「砥部町」(とべちょう)は愛媛県中予地方にある町で、伝統工芸と自然、温泉、子供が遊べる施設などがそろう場所です。
松山市の中心部から車で約30分ほどの距離にあり、人口は約2万人。(ちなみに、松山市の人口は約50万人です。)
広さは約100km2。比較対象として適切かわかりませんが、猪苗代湖と同じぐらいだそうで。
町のキャッチフレーズは、
清流とほたる 砥部焼とみかんの町
その名の通り、町のオブジェに使われているのは砥部焼。そして、山肌に見えるのはみかんの木。
毎年5月~6月にかけては、ほたるの鑑賞(まだ見に行けていません)も楽しめます。

風景としては、よくあるのどかな田舎町といったところ。
砥部町のこれがすごい!
そんな、のどかな田舎町の何が魅力なのかというと・・・、この土地ならではのもの・ことが本当にたくさんあることなのです。
- 伝統工芸、砥部焼き(とべやき)
- 1000年の歴史、伊予砥(いよと)
- 愛媛で一番美味しい日本酒、初雪盃(はつゆきはい)
- 県内外からのお客であふれる、エキサイトスーパータナカ
- 愛媛最大規模、とべ動物園
- 全国梅干しコンクールで優秀賞、七折小梅(ななおれこうめ)
私が経験しただけでもこんなに。
いろいろありすぎて、細かい説明は出来ていないのですが、それぞれを軽く紹介していきます。
伝統工芸:砥部焼き
まずは、最も知名度が高いと思われる砥部焼について。
砥部焼は、約240年の歴史を持つ磁器で、白磁に藍色の手描き模様が特徴です。


普段使いに適した使い勝手の良い器が沢山あります。
愛媛の飲食店、四国の飲食店でこの砥部焼の器が使われているのはよくあること。
中でも、高台がしっかりしていて、夫婦喧嘩をしても割れないとの言い伝えもある「くらわんか碗」は砥部焼で多く見られる器です。
砥部町には約80もの窯元があり、伝統的な砥部焼はもちろん、新しい作風の作品が多数出てきています。
個性豊かな作品は、陶器好きさんを本当に楽しませてくれます。
砥部焼祭り
私が砥部町を知ったのは、「砥部焼祭り」がきっかけです。
春と秋の年に二回、砥部町の公園に砥部焼の窯元が一同に集まるお祭りです。
第一会場のゆとり公園には、窯元の出店するテントが立ち並びます。そこから少し離れた伝統産業会館が第二会場です。
第二会場の近くには砥部町の観光場所が集まっているので、時間があればこちらへもぜひ足を運んで欲しい。

秋の砥部焼祭り(第一会場)へ行った様子はこちら。
(記事の最後に少しですが窯元の紹介もしています。ご参考に。)
砥部町で開かれる砥部焼祭りの他に、松山市の中心部、花園町でも年に2回砥部焼まつりが開催されます。

出店する窯元数は砥部町で開催される祭りより少ないですが、アクセス抜群で多くの窯元が集まるこちらも必見!


お気に入りの陶器を本気で見つけたいならば、午前中に出かけるのは必須です。
砥部焼伝統産業会館と炎の里
窯元巡りはいいけれど、子供は興味ないでしょ・・・、そんな心配は無用です。
絵付けやろくろ体験ができる窯元や工芸館があるからです。
砥部焼祭り期間外に砥部町を訪ねるのなら、「砥部焼伝統産業会館」や「砥部焼観光センター炎の里」へ行くのはおすすめです。

こちらでは、様々な窯元の陶器の展示があり砥部焼の歴史に触れることができたり、絵付け体験が可能です。
砥部焼に詳しくなりたい人にも適した場所です。

歴史と文化:伊予砥の産地
砥部町には、砥部焼が始まったきっかけになる歴史がありました。
それは、「砥石」です。
砥部町の外山(とやま)の砥石山から切り出される高品質な砥石が、「伊予砥」と呼ばれ、奈良・平安の時代からその名を知られていたのだとか。
つまり、1000年もの歴史があるってこと!?

お察しの通り、砥部町の名の由来でもあります。
そして、江戸時代に藩の財政を立て直すために砥石のクズを利用して陶器を作り始めたのが、砥部焼の始まりでした。
砥石の話に戻りますが、現在は砥石の資源枯渇から外山は閉山、それから50年が経過しているとのこと。
「伊予砥」の歴史を残すための活動として、閉山から50年の節目の今年、「砥部むかしのくらし館」で伊予砥展が開催されています。
土・日のみ7月末までの展示ですので、この機会に是非!(無料)
むかしのくらし館の建物は、砥部焼を最初に作った「梅山窯」の商売をする築100年の商家と蔵で構成されています。
こちらも見学が可能で、その当時の生活用具が展示されています。
珍しい展示品の一つに、「夜着」(かいまき布団)がありました。着物のように立派なものでした。
むかしのくらし館は、その名の通り、昔の暮らしに触れることのできる場所であります。
愛媛の日本酒:初雪盃
砥部町には、私が愛媛で一番美味しいと思う日本酒があります。
協和酒造が作る、「初雪盃」(はつゆきはい)です。
その蔵元が、砥部焼伝統産業館から歩いてすぐの場所にあります。

一階ではお酒の販売が行われており、試飲も可能です。定番の商品はもちろん、季節限定品も手に入ります。
二階は、「初雪カフェ」。
窯元巡りに疲れたら、一休みするのにぴったりな場所。
飲み比べも用意されているので、こちらでお気に入りを探してから、一階で購入することも可能です。

車を運転する人には、酒蔵の麹を使った、砂糖もアルコールも入っていない甘酒やみかんジュースの飲み比べもあります。
県外では特に、初雪杯の取扱店は多くありませんが、オンラインショップもあるので気になる方はこちらから。
今の季節、夏の酒の販売が始まっています。これが特におすすめです〜。
全国区の知名度:エキサイトスーパータナカ
もともと地元では有名だったようですが、テレビで放送されてからその知名度が全国区となったのは、エキサイトスーパータナカ。
社長が「刺激」を求めて、驚くような価格を商品につけて回る・・・驚きの価格というよりは、無料で配りまくる!?というまさにエキサイトなスーパーなのです。
店舗は国道33号線沿いにあり、わかりやすい。

お店でいちばんの人気はフルーツサンド。
そのボリュームに皆が驚かされるのだとか。数量限定なので、食べたい方はお早めに〜。
ファミリー向けにはとべ動物園
ファミリーで行くのにおすすめなのが、「とべ動物園」。
動物園設立当初は、道後動物園の名で道後にありましたが、より多くの動物が自然生態に適した環境の中で生活できるようにと、昭和63年4月、この場所に移転し「とべ動物園」となりました。
約180種1000点の動物が展示されており、西日本有数の動物園と表現され、愛媛県で一番大きな動物園です。
見どころは、アフリカゾウの家族に、ホッキョクグマのピース、水の中を飛ぶペンギンなど。
毎日イベント(動物の餌やりなど)も開催されているので、それらもチェックしてから回りましょう。
動物園のお隣には、子供達が体験しながら遊べる児童厚生施設、「えひめこどもの城」もあります。
こどもの城と動物園はジップラインで繋がっており、全長730mの空の旅も動物園と一緒に楽しめます。(利用料は別途)
体力があれば、1日で両方回れるかな!?
七折小梅
「七折小梅」(ななおれこうめ)は、愛媛県砥部町七折地区で生まれた特産の梅です。

一般的な梅の大きさより小ぶりな梅で、糖度が高くて果肉が柔らかいという特徴があります。その品質の高さから「青いダイヤ」とも呼ばれることがあるのだとか。
ななおれ梅組合によると、
七折小梅は「抗酸化能」のなかでも、脂質の酸化を抑える力が強く、市販の梅干しと比較しても糖質の酸化を抑える力が強い
との結果が出ているそう。
小ぶりな梅干しは、お弁当に入れるのにちょうど良いサイズで、原材料も食品添加物など入らず、梅とシソと塩のみとシンプル。
他の梅干しより効能も優れているということを知り、今年も購入したいと思います。

今年の梅干しは今まさに仕込み中だと思うので、あと一月後ぐらいには手に入るかもしれません。
2月終わりから3月はじめの梅の花の咲く時期には、七折梅園で梅まつりも開催されます。
ここまで、砥部町ならではのもの・ことを私が体験したものに絞って紹介してきましたが、この中に、町のキャッチフレーズに入っている「清流とほたる」そして「みかん」は、まだ入っていません。
つまり砥部町の体験不足・・というわけなので、引き続き注目していくつもりです!


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