スープの一口目から、えびの香が口の中いっぱいに広がります。
そのお店は、「えびそば一幻」。
エビ好きさんに、一度は食べて欲しいラーメンです。
味噌ラーメンの発祥は札幌
札幌でラーメンといえば、味噌ラーメン。
腰のある卵の入った黄色い縮れ麺に、シャキッとした歯応えのある野菜と味噌の味わい。
その発祥が、札幌のお店「味の三平」といわれているのは、多くの人が知っていることでしょう。
味噌汁をヒントに工夫を重ねて「味噌味メン」を生み出したのです。それがいつしか「味噌ラーメン」という名前に。
味の三平サイトより
こうして、味噌ラーメンは誕生しましたが、インターネットなど無い時代。その存在が、全国的に知られるようになったきっかけがあります。
雑誌への記載です。
生活雑誌「暮らしの手帳」に、創刊者でもある花森安治が「味の三平」の味噌ラーメンの記事を書いたのです。これにより、札幌の旅行客が「味の三平」に殺到したんだとか。
「味の三平」は、札幌大通りのど真ん中、パルコのお隣大丸藤井セントラルビルの4階で今も営業をしています。
ショッピングセンターの文具売り場に、突如現れる人の列。お店はその先にあります。
とても便利な場所にあるので、札幌味噌ラーメンの歴史に興味があれば話のネタに訪れてみるのも面白いかも知れませんね。
店舗はここ一軒だけなので、なかなか味わえない貴重なラーメンかとも思います。
「けやき」は王道の味噌ラーメン
かく言う私は、札幌で味噌ラーメンを食べるなら、「けやき」が好きです。
評論家のように、食べ比べた結果の結論では無いですが💦
初めて食べた時、スープの複雑な味わいとたっぷりと乗ったネギがとても美味しくて驚きました。
野菜がこんもりしているビジュアルは、気のせいではありますが炭水化物のみの食事という体に対する罪悪感を薄れさせてくれます。
それ以来、札幌滞在時に一度は「けやき」で食べたいと思っているものの、すすきのの本店はいつも人が並んでいる状況で、なかなか食べことが出来ませんでした。(並ぶのはちょっと苦手です)
けれども、そんな限られた時間しか無い観光客に嬉しいのが、新千歳空港にある店舗です。
私が久しぶりに「けやき」のラーメンを食べれたのが、新千歳空港の「北海道ラーメン道場」の中です。運がよければ、こちらでラーメンを食べるチャンスがあるかも知れません。
えび好きにお勧めする「えびそば一幻」
その、「北海道ラーメン道場」に、私の好きな「けやき」をぶっちぎって長い列を作るお店があります。
それが、「えびそば一幻」。
食べてみたいなと思いつつも、あまりの長蛇の列に諦めること複数回。札幌から東京へ行く日、朝食を食べる間もなく空港に向かったところ、運よく開店直後の店舗に入ることができました!
スープ(そのまま/あじわい:とんこつブレンド)と麺の太さ(太麺/細麺)、を選択ししばし待ちます。
そのまま・細麺で注文した「えびそば」がやってきました。
スープを一口・・、エビの香りが口いっぱいに広がります。
味噌ラーメンとは全く違う味のスープです。えび好きの人に受けること間違いなしです。(えびそばの味は、しお・みそ・しょうゆがあります)
最後の手段
空港でラーメンを食べ損ねてしまっても、まだ諦めてはいけません。
何故なら、お土産店で「一幻」のラーメンを買うことができるからです。
お店で食べるのと同じ・・とはいきませんが、スープのえびの香は健在です。
日持ちもするので、家に帰ってからのお楽しみで。
最初から、お店で食べるのを諦めているのなら、札幌のスーパーの麺売り場でも「一幻」の生麺を買うことができます。
こちらもお店で食べるのと同じ・・とはいきませんが、しっかりエビの香りのするラーメンです。
(今回初めて知りましたが、箱入りの麺は西山製麺、袋入りの生ラーメンは菊水と、異なる製麺会社で作られている商品でした。どちらも、製造から約30日間の賞味期限です。)
どちらの麺を食べても、馴染みのある醤油や味噌味とは異なった、えびのスープを楽しめます。
これまた完全に気のせいですが、トッピングにエビがある方がより美味しく感じました。
空港で買うことの出来る箱入り麺は2食で900円程度、スーパーで買える生ラーメンならその半額程度で購入できます。
「けやき」の味噌ラーメンが好きな私ですが、「えびそば一幻」も食べて欲しいラーメンの一つです。