松山に住んで、ラーメンにも「松山らしさ」があるなと思うことがあります。
甘めのスープが特徴の「松山ラーメン」だけではありません。サイフォンで出汁を抽出するラーメンや、松山で時々見かける、「ラーメンとおでん」の組み合わせも。
今回は、私が実際に食べて「これはちょっと変わっている」「また食べたい」と思った個性的なラーメン3店をご紹介します。
スープが甘い!「松山ラーメン うしみつ」
大街道へ飲みに出かけるたびに、気になっていたお店がありました。
それが、「松山ラーメン」。

気になりながらも、飲んだ後の〆に食べるには、アラカンの胃袋には少し重すぎる・・・。
それでもこの日は、最初から「〆は松山ラーメン」と決めて出かけ、ついに食べることができました。
ラーメンの種類は潔く2種類。牛骨醤油の松山ラーメンと塩ラーメンです。
トッピングの選択肢は豊富で、卵、バター、海苔、ネギなど。
ほかに、ポテトフライやじゃこ天などのおつまみメニューもあります。
注文したのは、「牛骨醤油の松山ラーメン」。

スープの色はかなり濃いめ。背脂もしっかり乗っています。麺はストレートの細麺。
スープの色が随分と濃いのですが、一口飲んでみると、見た目からは想像できないほど塩気よりも甘みを感じる味でした。思わず「え、甘いんだけど!」と心の中で驚く。
背脂が浮きコッテリ感を想像させるのに、なぜか口当たりはさっぱり。
スープと麺との絡みもよく、ネギやゴマも相まって最後まで飽きることなく楽しめる一杯でした。
飲んだ後の〆にぴったりのラーメンでした。

実は、こちらではチャーハンも人気だとのこと、注文しました。
程よい量と味、そしてパラリとした仕上がり。クセがなく食べやすいチャーハンでした。

この記事を書くために、Googleマップで店舗をよく確認したところ、店名が「うしみつ」だということに気づきました。「松山ラーメン」はお店の名前ではありませんでした・・・。
確かに、朝4時まで営業している、飲んだ後の〆にもうれしい店名でした。
松山ラーメン うしみつ
食べたもの:牛骨醤油松山ラーメン
松山らしさ:醤油味なのに甘味の強いスープ
感想:見た目よりあっさり。他では経験したことのないラーメン。飲んだ後の〆にピッタリ。
出汁の抽出はサイフォンで!「麺と向かって鰹」
「あなたは好きだと思うよ。」細麺にあっさりした味のラーメンが好みの私に、夫が言うのです。
連れて行かれた場所は、「麺と向かって鰹」。銀天街の一本裏手の通りにあるお店です。

このお店の特徴は、鰹出汁をサイフォンで抽出するラーメンスープ。

なので、このお店で特筆すべきは、スープと言いたいところですが、チャーシューも一般的なものとは全く違うのでそこも注目点ですよ。
「名物サイフォンラーメンの塩味」、味玉付きを注文。

ラーメンは、トッピングと麺が別々に盛り付けられるスタイルです。
整えられた細麺に透き通ったスープが美しく、チャーシューのビジュアルも、いつものラーメンとはちょっと違ってかなり上品です。ちょっとしたコース料理の一皿のよう。
鰹出汁の優しい風味に、ゆずの爽やかさが加わったスープ。普段ラーメンのスープを残す私も、ほぼ飲み干しました。
このお店でもう一つ語らねばならないのが、チャーシュー。
一般的なチャーシューとは見た目からして違う、薄切りのレアチャーシューです。
私はラーメンの上にのせてスープとなじませながら食べるのがお気に入り。薄くカットされているのでスープにもよくなじみ、麺と一緒に口に運びやすいのです。
トッピングの一つ白キクラゲも、程よい歯応えでスープとの相性も良かったです。
ラーメン以外に注文したのは、「鶏天」。こちらも人気。

サクサクでアツアツの鶏天でした。抹茶塩も良かったです。
元々細麺好きではあるので、ビジュアルで贔屓目になった感もありますが、また行きたいラーメン屋の一つです。
麺と向かって鰹
食べたもの:名物サイフォンラーメン塩味
松山らしさ:サイフォンで抽出した鰹出汁
感想:鰹のあっさりとした出汁とレアチャーシューが印象的。あっさりしたラーメンが好きな方には、特におすすめ。
甘いスープがクセになる! 松山の中華そば「瓢太」
居酒屋さんですが、看板には中華そばとおでんの文字が。
「瓢太」は中華そばが有名で、それを目当てにやってくる人の多いお店です。イベントで中華そばの出店をしていたことがありましたが、長蛇の列。出店している飲食ブースの中で、最も行列が長かったと思います。(毎年秋に開催される愛媛すごいもの博に出店しています)
そんな人気のお店ですが、予約なしで運よくお店に入れた日に、〆の麺として「中華そば半盛」を注文しました。

こちらのラーメン、一見普通のラーメンに見えますが、スープが甘い。愛媛では甘い醤油が親しまれているので、その影響もあるのかしら・・・と想像してしまいます。
それにしても、この甘さは最初の一口では少し驚くかもしれません。でも、食べ進めるうちにだんだんクセになっていく味です。
しかもチャーシューはさらに甘い(笑)。
それでも不思議とくどさはなく、しばらくすると「あのスープをまた飲みたい」と思い出すのです。
甘いのに、重くない。
鶏ガラと豚皮でとったスープは、実は意外なほどあっさりしています。
「瓢太」は厳密にはラーメン屋さんではなく居酒屋さんなので、中華そば以外のメニューも豊富です。
そこで注文するのはもう一つの看板メニューの「おでん」。

関東の人間にはあまり馴染みがありませんが、松山ではラーメンとおでんは昔から親しまれている組み合わせなのだそう。おでんをつまみにラーメンを待つのが松山スタイルのようです。
さらに、注文していた品があります。
松山に来てから知り、時々食べるようになった「スルメ天」。

スルメに味がついているので、そのままスナック感覚で食べられます。
私が関東に住んでいた頃にはあまり馴染みがなかったのですが、松山に来てからよく見かける料理です。
「瓢太」は、ラーメンだけでなく、おでんや愛媛らしい一品料理も楽しみたい、ちょっと欲張りさんにおすすめのお店です。松山らしい味付けのスープをぜひ堪能してみてください。
こちらのお店を訪問する際は、予約をしてから出かけることをおすすめします。
そして、もう一つ注目して欲しいのがラーメンどんぶり。愛媛県砥部町で作られる砥部焼が使われています。器のずっしりとした重さと素朴な風合いも楽しんでください。
瓢太
食べたもの:中華そば(半盛)
松山らしさ:甘味のあるスープ
感想:甘いのにくどくなく、〆にもぴったり。時々思い出して、また食べたくなる不思議な魅力あり。
私なら、こんなときに食べたい松山のラーメン
飲んだ後の〆なら → うしみつ
牛骨醤油の甘めのスープが、飲んだ後にぴったり。深夜(朝の4時)まで営業しているのも嬉しいポイントです。
あっさりしたラーメンが食べたいなら → 麺と向かって鰹
背脂たっぷりのガテン系はちょっと苦手だけど、あっさりした鰹出汁や細麺が好きなら、きっと気に入ると思います。レアチャーシューはお皿から丼に移し、スープに絡めて食べるのがおすすめ。
松山らしい食文化まで楽しみたいなら → 瓢太
中華そばだけでなく、おでんやスルメ天など他の料理も一緒に楽しみたい方におすすめです。松山の食で楽しい夜を。
松山にはちょっと個性的なラーメンがある
松山でご当地ラーメンのイメージはあまり持っていませんでしたが、実際に食べ歩いてみると、他ではなかなか出会えない個性的なラーメンがあり、本当に驚きました。
今回ご紹介した3店は、それぞれスープもお店のスタイルもまったく違います。
飲んだ後の〆に食べたい「うしみつ」、鰹出汁を楽しみたい「麺と向かって鰹」、ラーメンと一緒に松山らしい食文化も楽しみたい「瓢太」。
松山でラーメンを食べる機会があれば、ぜひその日の気分に合わせて選んでみてください。
私自身、細麺であっさりしたラーメンが好みなのもあり、その分類に該当する3店はまた食べに行きたいと思っているお店です。
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