日本100名城の一つ、愛媛県松山市にある「松山城」。
サクッと回れる規模にアクセスの良さなど、観光客に嬉しいお城です。
お城自体の見応えもありますが、それ以上にお城を囲む石垣と天守閣から見る360°の景色が素晴らしく、さらに体力・気力が有れば夕日を見に行くのもおすすめです。(ロープーウェイの営業時間は夕方までです)
松山城
松山市の中心部、城山公園の中に緑生茂る山があります。
その頂上にあるのが「松山城」。
松山に来た人は、一度は訪れたい場所かなと思います。
松山城は天守閣のある本丸の他に、二之丸・三之丸の跡地も見所がありますが、今回は松山城の天守閣があるエリア、本丸へ出かけた話です。
二之丸についてはこちら↓。
三之丸についてはこちら
松山城の詳細については、松山城のホームページに詳しく出ていますので、こちらでは割愛しますが、松山市の総合案内の短い説明部分だけ引用させてもらいます。
加藤嘉明(かとうよしあき)公が1602年から築城を開始し、わが国の築城史上、最長の歳月(四半世紀)を完成までに要した四国最大の城郭で、「現存12天守」の中では、姫路城と並ぶ連立式の天守を有しています。加藤氏は、城の完成前に会津藩へ転封となり、蒲生氏を経て1635年から明治維新までの235年間に渡り、親藩大名であった松平家の居城となりました。
松山市
松山城への行き方
天守閣の近くまではロープウェイかリフトで
松山城へは、ロープウェイかリフトで天守閣の近くまで行くことが出来ます。
乗車する山麓駅東雲口からの乗車時間は、ロープウェイなら3分、リフトなら6分。
とても短い時間の空中散歩ですが、お天気のいい日には最高です。
高所恐怖症と日焼けが気になる人は、ロープウェイがお勧め。
ロープウェイ・リフト乗り場は、松山中心部の繁華街、「大街道」から歩いて5分の好アクセスです。
私は、リフトで行きました。
視界を遮るものが無いのと速度がゆっくりなので、景色をしっかり楽しみたい人はこちらをお勧めします。
ロープウェイ・リフトどちらに乗っても料金は同じ。
(大人1名 往復520円、片道270円 2024年6月)
スキーで乗るリフトとはまた違った感覚で、降りるときにスキー板を履いていないことでスムーズに降りれるのか心配でした。(係員の人がいるのでサポートしてもらえます)
山頂駅から先は歩き
ロープウェイ・リフトを降りた後、広場を抜けるとお城・・・、ではなく石畳の登り坂です。
はい、まだお城には到着しません。
歩き慣れた運動靴で出かけましょう。(石畳が濡れていれば、スリップにも注意!)
立派な石垣を見がなら石畳の坂を登ります。
門をいくつか潜れば、天守閣のあるエリアに到着します。
松山城のアクセスガイドによると、約10分の表示となっていますが、精巧な石垣や松山市内を眺められるポイントもあったりと寄り道で時間がかかるかも。
天守閣へは徒歩でも
松山城へは、乗り物を使わず徒歩でも行けます。
ルートは4つ。いずれも30分〜40分ですが、全てガッツリの登りです。
舗装された道路ではありますが、普段運動をしていないとちょっとつらい〜。
木が生い茂った中を歩くので、森林浴のつもりでお水を持って出かけるのがベストでしょう。
天守閣前の広場
天守閣前は、広場となっています。
売店や休憩所もあるので、まだ目的地を目の前にして一息つける場所です。
売店では、愛媛といえばの蛇口みかんジュースもありますし、伊予柑ソフトも販売しています。
松山城のゆるキャラ「よしあきくん」もここにいますので、松山城の記念撮影はこちらで。
天守閣
入城
天守閣への入城は520円。 靴をぬいで上がります。
それほど広いフロアではありませんが、各フロアに甲冑や説明映像、フォトスポットなど楽しめる仕組みがありました。
各階の登り下りは、梯子のような急な階段。スカートは避けた方が賢明です。
最上階はパノラマ!!
最上階まで上がると、360°のパノラマです。
下の階の窓からも眺めは綺麗ですが、さらに良い見晴らしです。
松山市内を見下ろす先には、瀬戸内海もキラキラと輝いてみえました。
松山市は人口50万人の四国最大の都市ですが、中心部に住宅が集中している様子が見て取れます。
日本国内にはもっと規模の大きなお城もありますが、この景色を見るだけでも登る価値があると思いました。
圧巻の石垣
松山城でその精巧さと迫力に驚いたのは、お城をぐるりと囲む石垣です。
高さと距離そして、その上にはみ出すように建てられた櫓にも驚きます。
中でも場内最古、日本で唯一現存する望楼型二重櫓である野原櫓(のはらやぐら)、建物の中では一見地味なのですが、そう聞くとありがたく思えてくる不思議。
石垣は、本丸を囲む形で作られていますが、重機の存在しない時代に人力でこれだけのものを・・と思うと本当に驚きです。
松山城の解説によると、石垣の積み方で建設された時代が分かったり、石垣をジグザクに屈曲させ、敵を二方向から攻撃可能とする屏風折(びょうぶおれ)の造りがあったりと、石垣も楽しむべき建造物でした。
夜景ではなく夕日
昼間の松山の頂上からの景色が素晴らしかったので、夜景も見たいと考えていました。
ロープウェイ・リスト、天守閣への入城は夕方以降は営業時間外ですが、本丸広場は時間に規制はありません。
暗くなる前にお城を目指し、県庁裏の登城道を登りました。(私でも30分程度で登れました)
そこで・・・。
素晴らしい、夕日を見ることが出来ました!!
松山城は夕日を見るスポットらしく、西の方角に一眼レフをセットした方もいました。
帰りは、ロープウェイ乗り場へ向かう道を歩いて帰ってきましたが、街灯だけでは足元はとても暗く小さな段差もあるので、フットライトを持っていれば持参することをお勧めします。
松山城の夜景の楽しみ方
夜景はというと、わざわざ山道を登ってまでも・・・という印象でした。
松山市全体の夜景を見るなら、夜でもアクセスし易い松山市駅の上にある観覧車(写真左端真ん中)や松山総合公園の展望塔(写真右側真ん中の森の辺り)が良いかもしれません。
それよりも、ライトアップされる松山城を外から眺めた時の方が感激しました。
夜の松山城の正しい楽しみ方は、こちらかもしれません。
松山城の夜景を見るのに、流石に一人登山はちょっとコワイと、助っ人と一緒でした。
松山の仕事を始めてから半年近く経つにも関わらず、松山城へ行ったことのなかった夫。
これで、「松山市に住んでいます!」と言っても、許されるのでは無いでしょうか。