前回からの続きです。
香川県琴平町にある、金刀比羅宮(ことひらぐう)通称「こんぴらさん」へ出かけた話です。
後編は、こんぴらさんから更に先にある、奥社へ向かうところから。奥社には、こんぴらさんを守る天狗がいるのです。
ここで手に入れられるお守りが、「天狗御守」。
柄に特徴のあるこのお守り、最強のパワーを有しているそうですよ〜
さらに奥社へ 天狗お守り
展望台の後ろに、奥社へ続く道があります。
ここから583段、約1.2キロの道のりで、御本宮の守り神を見ることができます。
白峰神社
白峰神社の御祭神は崇徳天皇です。
周辺は紅葉谷と呼ばれ秋の彩りが美しい場所。
それを知らずとも撮影した写真は紅葉が主役。地面に散る葉も美しく、急いで写真に修めたのでした。
その後も、山の中の石段を無言で登ります。残りは200段! ここが一番きついところ。
奥社 (嚴魂神社)
やっとたどり着いた場所が、奥社(嚴魂神社:いづたまじんじゃ)。
1368段を登りました!
朱色のこじんまりとした社です。
金刀比羅本教の教祖である厳魂彦命が祀られています。
「死して永く当山を守護せん」と言い残し、天狗と化して忽然と姿を消したと伝えられ、社は「こんぴらさん」を見守るかのように、御本宮の方角に向いています。
お社に向かって左手の崖には、天狗と烏天狗の面が張り付いています。こちらもしっかり確認しましょう。
崖とは反対側に目をやれば、讃岐平野に讃岐富士(飯野山)を見下ろせます。
天狗のお守り
ここで売られているのが、崖に張り付いていた天狗の面が刺繍された天狗御守です。
紐の色が赤と白の2色展開ですが、色による御利益の違いは無いそうなので、自分が好きな色を選べばいいのだとか。
「こんぴらさん」をも守る、厳魂彦命のパワーが宿るこのお守りは、諸々の災厄から身を守ってくれる最強のお守りということです。
帰り道で旭社へお参り
奥社から御本宮までは来た道を戻ります。
御本宮から先へは御神札授与所の前を通って、下向道という下り専用の通路から下ります。
その途中で、旭社にお参りします。(行きではお参りしません)
とても立派な建物で、写真ではちょっとわかりづらいのですが、屋根に施された細工は非常に手の込んだものでした。
ここで、お参りとともに重要(?)なのが、脇に置かれた水瓶に一円玉を浮かすこと。
うまく一円玉が浮かべば願いが叶うとかいいことがあるとか。地元で言い伝えがあるそうです。
もちろん、慎重に浮かべてきましたよ〜
沈めないコツは、一円玉を水と並行な状態で持ち、極力水面に近い位置で指を離す。
水面に対して角度がついた状態で一円玉を離すと、水中に沈んでしまいます。
その後は、順調に石段を下り、
表参道の賑やかな場所へ戻ってきました。
登りは時間がかかりましたが、下りはあっという間でした。
腹ごしらえは香川名物骨付鳥と讃岐うどんで
約2時間の道中を終えた後は、表参道で香川名物グルメと行きたいところです。
骨付鳥 焼鳥·骨付鳥 田中屋
高松で商店街を歩いていた時も、よく目にしていた「骨付鳥」の看板。
調べてみると、丸亀が発祥の香川県のご当地グルメとして人気の料理なのだとか。琴平にも専門店があります。
スパイシーに味付けされカリッとそしてジューシーに焼き上げた骨付きの鶏肉で、かぶりつきOK(ハサミが添えられていることが多いです)。
焼鳥·骨付鳥 田中屋 参道口店
「骨付じゅうじゅう」というゆるキャラがいるということは、県を挙げて、骨付鳥押しということでしょう。
讃岐うどん こんぴらうどん
骨付鳥を食べている間に、お客さんの波が引いたうどん屋さんへ。
当初、こちらへ入ろうとして、待ち行列に挫けて骨付鳥に向かったのです。
温玉ぶっかけうどんを。
濃口醤油ベースのだしだったからか、関西風の淡い色で出汁の香りがしっかり・・とは違っており思っていたものとはちょっと違っていました。
おうどん自体は程よくコシも感じられました。
みなさん、うどんを食べ終わったらすぐ席を立つので、待ち行列が長くとも、それほど待たずに入れそうです。
こんぴらうどん 参道店 創業65年の讃岐うどん屋さんです。
灸まん
黄色い背景に黒い文字の看板がやたらと目に付く、「灸まん」。
香川県を代表するお灸の形をした黄身餡のお菓子です。食べた感じはひよこ子に似ていました。
おやすみ処も併設しているので、こちらで一服することもできます。
今回、気になったものの食べなかったスイーツが一つあります。
「おいり」という、ひなあられにも似た、香川県西部に伝わる結婚の引き出物に使われる縁起のいい米菓子。
その「おいり」が散りばめられたソフトクリームの映え具合はかなりなもの。季節が合えば、食べてみたいところでした。残念。
暑い季節に出かけるなら、おすすめです。
帰りは琴電
琴平から高松までは、琴電(ことでん)を利用しました。
ことでんで利用されている車両は、京浜急行電鉄、京王電鉄、名古屋市交通局からの譲渡車両だそうです。
久しぶりに、レトロな電車に乗りました。足元から吹き出る暖かい空気も懐かしい。
こんぴらさんは盛り沢山でした。
石段に関しては、なんとか奥社まで登ることができましたが、奥社への最後の200段がなかなかキツかったです。
今回、紹介していない小さな社がまだ沢山あったり、季節で異なる景色が見れたり。
こんぴらさんの魅力を一度で全て体験できたわけではありませんが、長きにわたり、人を惹きつけている場所を感じられて、楽しく面白く過ごすことができました。
JR高松駅からことでんを利用したら約1時間、こんぴらさん体験はいかがでしょう?
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