愛媛に住んで初めて知った秋の楽しみは、「いもたき」
愛媛に住み始めて、「これが愛媛の秋の過ごし方なんだ!」と驚いたのが、各地で開催される「いもたき」です。
私がそれまで知っていた秋の里芋のイベントといえば、山形の芋煮。東北で行われる秋の行事だと思い込んでいました。
ところが、愛媛でも秋になると「いもたき」と呼ぶ芋のイベントがあったのでした!
愛媛は、里芋全国4位の生産量を誇る県で、「いもたき」は地元の人に親しまれている郷土料理の一つでした。秋になると、食卓に「いもたき」が並ぶのはごくごく普通のこと。

そんな、家庭料理として食べている「いもたき」ですが、愛媛のあちこちでイベントが行われます。
今回私たちが出かけたのは、松山市で開催される「出合のいも炊き」。
河川敷に集まり、大きな鍋を囲みながら秋の夜を楽しむ、愛媛の秋の風物詩です。
しかも出合のいも炊きは、松山市中心部から公共交通でアクセスできる場所で開催されるので、車がない観光客にもおすすめ。そして、お酒を飲みたい人にも!
実際に参加してみると、ただ鍋を食べるだけではなく、地元の人たちが秋の夜を楽しむ雰囲気そのものを体験できるイベントでした。
秋に愛媛を訪れるなら、観光の予定にぜひ加えてほしい体験なのです。
松山市中心部から公共交通で行ける「出合のいも炊き」
出合のいも炊き会場は、石手川と重信川が合流する松山市出合地区の河川敷にあります。
最寄り駅は伊予鉄郡中線の鎌田駅。

駅から会場までは徒歩10分ほどで、松山市中心部から公共交通機関を利用して30分足らずで向かうことができます。
愛媛の観光では車があった方が便利な場所も多いですが、ここなら車がなくても参加しやすい秋のイベントです。それに、お酒をみなで楽しむなら、駅から近い会場は心強いです。
そんなこともあり、観光客にとっても予定に組み込みやすいのが、「出合のいも炊き」の魅力でもあります。

予約は電話、支払いは当日会場で
「いも炊き」への参加は、事前の電話予約が必要です(参加日の午前中まで)。支払いは当日いも炊き会場で。
「いも炊き」の開催時間は18時から21時半まで。スタートは18時以降好きな時間に始められるので、自分たちの都合に合わせて会場へ向かうことができます。
私たちは18時に合わせて会場に到着しましたが、支払いの列はすでに多くの人が並んでおり、案内されるまで少し時間がかかりました。私が参加した時は現金での支払いだったので、お釣りが無いように準備しておくとスムーズでした。

※予約方法や開催時間などは変更される場合があるため、参加前に公式情報をご確認ください。
河川敷で鍋を囲む「出合のいも炊き」の楽しみ方
支払いを済ませたら、用意されているいも炊きの具材のセットを受け取り、案内の人について鍋とコンロのある場所へ向かいます。河川敷の会場にはゴザが敷かれ、その上にコンロが点在しています。
案内された場所に座り、自由に鍋を囲むスタイルです。座布団も1枚100円で借りることができ、持参もOKでした。

日が暮れるにつれて、河川敷の雰囲気もどんどん変化していきます。
辺りが暗くなり、私たちの鍋が出来上がった18時半頃には、会場は鍋を囲む人たちでかなり賑わっていました。

日が暮れると足元が暗くなる場所もあるので、遅い時間に到着する場合は、スマートフォンのライトや小さな懐中電灯があると安心です。
愛媛らしい具材が入った「いもたき」
今回いただいた「いも炊き」は、食べやすい小ぶりなサイズの里芋がたっぷり。
さらに、愛媛らしいじゃこ天や、小さなタコが入っているのも印象的でした。

里芋はそれほどねっとりとしたタイプではなく、煮込んでも崩れにくく、最後までおいしくいただけました。タコも柔らかくておいしかったです。
そして、スープは透き通っていて、具材の味を邪魔しないちょうど良い味わいでした。公式サイトによると、
伊予名産花かつをと昆布、しいたけでとったコクのあるだし汁
と書かれていました。
鍋自体は、〆のうどんもついてくるので、ボリュームがありましたよ。
鍋が出来上がった後は、火をごく弱火にするか、消してしまいましょう。それが、最後までおいしく食べるコツ。
また、話に夢中になって、つい鍋のことを忘れてしまわないよう火にご注意を。
おつまみや飲み物は持参?会場で購入?
いもたき以外にも、会場では飲み物や簡単なおつまみ類を購入できます。
私たちは、飲み物は持参し、枝豆と唐揚げを会場で購入しました。
ただし、おつまみは数に限りがあるので、会場で購入する予定なら早めが良いです。
一方、周りを見渡すと、地元の方たちはかなりしっかり準備をされていました。
お尻の下に敷くものはもちろん、持ち込み可能な飲み物やお菓子、乾きもののおつまみなどは持参して、思い思いに楽しんでいる様子。
大人数で参加するなら、しっかり準備して参加するとより楽しめると思いました。
ステージイベントも楽しめる
私たちが訪れた日は、19時を過ぎる頃にステージイベントも始まり、松山野球拳踊りを見ることができました。

土曜日はステージイベントの予定もあるようなので、お目当ての演出があれば、開催日を合わせて参加するのも良さそうです。
外でゆっくり座りながら、鍋を囲み、ステージを楽しむ。
地元の人たちの活気や、踊りのエネルギーも含めて、レストランで食事をするのとはまた違う、開放感のある気楽さや楽しさがありました。

秋に愛媛を旅するなら「いもたき」も体験してみて
周りを見回すと、会社やサークルなどの大人数で、毎年の恒例行事として楽しんでいる様子が伺え、「いもたき」は単に鍋を食べるイベントではなく、愛媛の秋を楽しみ、人との親睦を深める場でもあるのだと思いました。
愛媛へ秋に旅行するなら、観光地を巡るだけでなく、こうした地元の季節行事に参加してみるのも面白いかもしれません。
ただし、河川敷で開催されるイベントなので、天候の影響を受けやすいようです。
過去には水害の影響でイベントの開催が途中から中止されたこともあるそうなのです。参加する際は当日だけでなく、前日までの天気や開催状況を確認してから出かけるのがおすすめです。
令和8年「出合のいも炊き」開催情報
- 開催期間:9月12日(土)~10月31日(土)
- 開催場所:出合橋下
- 開催時間:18:00~21:30
- 無料駐車場あり
- 松山いも炊き事務所:TEL/FAX 089-989-5506
- 電話予約受付時間:10:00~15:00 *15:00以降はFAXでの受付
*令和8年のいも炊き開催情報です。詳細は公式情報をご確認ください。
「いもたき」発祥の地、大洲もおすすめ
愛媛で「いもたき」をもっと楽しみたい、と思っているなら、大洲にも足を伸ばしてみるのがおすすめです。
実は「いもたき」は大洲が発祥と言われています。
以前、大洲で鵜飼を体験したとき、「いもたき」の会場がありました。
もし愛媛旅行で松山以外にも足を延ばすなら、大洲の鵜飼とあわせて、大洲のいもたきを楽しむのも面白そうです。ただし、どちらも夜のイベントなので、「鵜飼」と「いもたき」を同じ日に楽しむのは難しいのですけれど…。
以前訪れた大洲の鵜飼の記事はこちら↓
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